宮澤先生からのメッセージ

君は「医学生」なのだから― 

 

今から10年以上も前のこと。学務課・加藤さんからの紹介で二人の成績不振の6年生との勉強会を始めた。二人とも今回卒業できないと放校になってしまう,いわゆる“リーチ”のかかった学生達。勉強会を始めて直ぐに,気立ての良い優しい彼らが好きになった(ちょっと自信喪失に陥っていたけれど….)。将来,献身的でフットワークの良い素晴らしい医師になる資質が感じられた。拙い私のアドバイスを彼らは素直にきいてくれた。とにかく彼らはがむしゃらに頑張った。しばらくすると彼らの眼に力が蘇った。最下位だった成績も徐々に伸びた。卒業試験に無事パスした。医師国家試験にも合格した。その後の彼らの実社会での活躍は言うに及ばない。

 

それ以後,私は学生からの依頼があれば,無条件で「寺子屋的」勉強会を開いている。このような勉強会や学生支援を行っているスタッフは,このOASISのメンバーに限らず東京医大には大勢いることを知ってほしい。患者さんのために献身的に奉仕する「医師」という職業は崇高である。だから,医師は社会の「財産」。同様に,将来の医療の担い手である君達「医学生」は貴重な社会的「資産」。厳しい進級試験を課してはいるけれど,大学は大切な君達「資産」を全て社会の「財産」として育てたい。そして将来,大いに社会貢献してほしい。ドロップアウトは許されないのです。

 

「自分は勉強の要領が悪いから…..」私のところに来る学生諸君が一様に言う。でも,その要領の悪さは,安易に妥協せず物事の本質を究めようとする「長所」にもつながる。表面的な理解で要領よくこなしていける学生よりは,不器用だけれどもこだわりのあるそんな学生の方が私は好きだ。その「愚直さ」を今後も大切に伸ばしてほしい。

 

「サボっていた」と自分で分かっている学生は,ただ努力すればよい。でも,「自分なりに頑張っているのにどうして…..」と悩んでいるのなら,まずOASISの扉を叩いてほしい。ただし,ヒトに言われたからではなくて自らの意志で。

何故なら君は選ばれた「医学生」なのだから。

 

OASISポスター

OASIS-Poster.pdf
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